テクノロジーニュース

Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra / Imr



Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra / Imr

Lyrics, Composed, Produced by 蓮沼執太
Vocal, Piano, Rhodes Chroma, Percussion,
Recording 蓮沼執太
Synthesizer, Recording イトケン
Steelpan, Recording 小林うてな
Bass, Recording 千葉広樹
Guitar, Recording 石塚周太
Guitar, Recording 斉藤良輔
Drums, Recording Jimanica
Saxophone, Voice Percussion, Recording 大谷能生
Recorder 三浦千明
Flute, Recording 宮地夏海
Euphonium, Recording ゴンドウトモヒコ
Viola 手島絵里子
Marimba, Recording K-Ta
Mix 葛西敏彦(STUDIO ATLIO)
Mastered by 木村 健太郎 at KIMKEN STUDIO, 2020
Design 金田遼平
Text 原雅明

Lyrics
“Imr”
In my room.
Stayin’ home. Havin’ a good rest.
心の距離をはかり 
触れずに繋がりたくて いま
窓から風が入り
澄んだ空気 君があらわれ
それぞれの場所から
音が届き 交わり 築く
目に見えぬ 動きが
知らず知らずに 広がるから
静かな営みは
僕ら 地球 を鮮やかにする
このあとに 歩み寄り
世界の足音に 耳すまし
声が集まり 歌へ  
みんなを 意識させるの さあ
いま美しい休み
この部屋から景色を眺め

Text
突然のパンデミックは、音楽を取り巻く環境すらも一変させてしまった。20世紀の終わりが見えてきた頃に、テクノロジーは音楽を作るハードルを下げ、音楽を聴く間口も拡げた。ネットを介して拡散されていく音楽も、古いレコードに刻まれた音楽も、目の前で演奏される音楽も、等しく享受できた。アナログ/デジタル、フィジカル/データ、人間/機械、ちょっとした対立もそこにはあったが、いまとなっては取るに足らないことに思える。21世紀の最初の約20年間は、そうやって音楽と過ごすことができたのだ。
音楽を奏で、聴くために、人々が集い、場が生まれ、時が流れていく。その光景はいま失われているが、個が生きるリアルで小さな空間と、個が繋がるヴァーチャルで茫漠とした空間は残されている。さて、どうすべきか。テクノロジーはまだ助けとなるだろうか。想像力を鍛え、働かせよ、と思うが、それはかつて音楽から鼓舞されたことだ。
音楽を聴くことにあまり気持ちが向かわない日々が続く中、蓮沼執太フィルの“Imr”が届いた。この曲は、14名のフィルのメンバーそれぞれが、個の空間で自発的に曲作りに加わり、そこから一つの楽曲としてまとめられた。これまでの実体のあるアンサンブルを前提としたレコーディングを経ることなく出来上がっているが、作曲も演奏も聴取もコミュニケーションであることを表明するこの曲が、アンサンブルそのものを体現している。誰が、どの音が中心になることもなく重ねられたハーモニーとグルーヴが生む躍動感は、複層的にあって、まだ充分には成形されてはいない何かを讃えているかのようだ。ここから始まる新しい余地をいま聴いている。
原 雅明

ソース

もっと見せて!

Related Articles

One Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

Back to top button