1週間の死者が200人超　自宅療養者は1カ月で5倍超に

「ソレ! が知りたい」。

7日のテーマは、「新型コロナで死者が急増。自宅療養は5倍以上に」。

7日、東京では新たに299人の感染者数が確認されている。

重症者の人も増えているが、気になるのが亡くなる人も増えているということ。

12月4日に亡くなった人は45人。
これは過去最多となった。

そして直近1週間のデータを見ると、233人の人が亡くなっているが、これも過去最多となっている。

加藤綾子キャスター「二木先生、亡くなる方が急激に増えてきていることについてはどう思われますか」

昭和大学 医学部 客員教授・二木芳人先生「1つは、医療がひっ迫してきて、適切な場所で治療を受けられていない人が増えてきている可能性があります。もう1つは高齢者の方の増加だと思います」

こうした中、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養している人の数も増えてきている。

厚生労働省によると、12月2日の時点で、自宅で療養している人の数は6,271人。

1週間前の4,990人からも激増しているが、1カ月前の1,096人と比べると、1カ月の間におよそ5.7倍も増えてしまっている。

自宅で療養する人が急増している問題について、先週、東京都の医師会の猪口正孝副会長「自宅療養者の増加にともない、健康観察等を担当する保健所の負担が増加している。保健所の取り組みを支援するため、安全な自宅療養のための環境整備や急変時を含めた療養者のフォローアップ体制の検討を進めています」と指摘をしている。

自宅療養とともに、入院・療養など調整中という方の数も、1カ月前に比べるとおよそ3倍に増えているが、この原因となっているのもやはり、保健所の人員不足。
マンパワーが足りてないという点。

宿泊施設に陽性となった人を移動させる手配だけでも人手がとられてしまっているため、12月2日時点で宿泊療養施設は全国に2万4,000室ほど確保はされているが、実際に使われているのはおよそ3,700人ほどと、かなりこの間にも隔たりがある。
しかし、マンパワーの問題でここが埋められないというのが今の現状。

加藤キャスター「二木先生これはどう思われますか? 自宅療養と調整中の人が増えている、さらにマンパワーが足りていない」

二木先生「本来、こういう方々というのは、症状がないかあるいは軽い方ですから、原則は宿泊療養です。やはりそれをきちんと手当てをするためのマンパワーが不足していると。それに加えて1日大体2,000人以上の患者さんが毎日出てくるわけです。そうしますと、その8割がそこに相当するわけです。ということは、1,600人1,700人という数が毎日毎日、保健所のほうに新たに来て。それを適正に判断して、自宅あるいは宿泊場合によっては入院という振り分けをして、それぞれに手配をするのも大変な業務ですよね」

加藤キャスター「そこを補っていかないといけないということですよね。柳澤さん、この現状、すごく大変な現状だと思いますが」

柳澤秀夫氏「適切に振り分けができてればいいんですけど、やむを得ずそうしているというのが現状じゃないかと思うんです。そうすると本当に軽症で自宅にいてもいいのかあるいは、ひょっとすると重症化するかもしれない人が自宅にいて、急激に悪くなってしまって重症になったりすることもあるので、そこをどうやってカバーするのか。猪口さんもおっしゃっていますが、そこの体制をとるためにも人が足りないと。全て人に戻ってくる気がする」

二木先生「65歳以上の人は全員入院させていたのが、今は自宅療養まで認めていますので」

(2020/12/07)
#新型コロナウイルス
FNNプライムオンライン

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